日本の太陽光発電市場においては、住宅用では主として単結晶型シリコン系パネルが、産業用では主として多結晶型シリコン系パネルが好まれる傾向があります。
国税局が定めている太陽光発電の法定耐用年数は17年ですが、太陽光発電システムの導入が盛んになったのはここ数年来のことですので、実際の寿命を云々するにはまだまだ実例が少ないのが現状のようです。
ただ、一般的な期待寿命としてはソーラーパネルは20~30年、パワーコンディショナーは10~15年と言われております。
パワーコンディショナについては、冷蔵庫や洗濯機が寿命と感じる年数とそれほど変わりませんが、ソーラーパネルはパワーコンディショナーに比べて耐用年数が長いと考えられているのは、機器自体に可動部が無く、摩耗や故障が少ないことが主な理由に挙げられます。
ただし、ソーラーパネルの寿命と出力は別に考える必要があります。1年目の出力値を100%とした場合、パネルの劣化に伴う出力の低下は、住宅用の太陽光発電で多く使用されている単結晶シリコンパネルだと、25年で82~85%にまで出力が低下するのに対し、より低コストな多結晶パネルでは86.8~89%の低下にとどまります。
このように、長期間使用することによって、単結晶と多結晶の初期における出力差はしだいに埋められていくのです。例えば230Wの単結晶パネルと220Wの多結晶パネルがあった場合、20年後にはほぼ同じ出力まで低下する計算になるのです。
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