地震速報には、震度とマグニチュードか表示されますが、マグニチュードが大きいわりには震度が小さかったり、逆に、大きかったりします。
例えば、マグニチュードM7と表示されると、この数字は、発生した地震そのものの規模、エネルギーを表すため、その地震が発生した時に特定さます。
これに対して、震度は実際の揺れによって測定されるもので、その地域の地盤の強さや地層の構造によって大きく異なります。
関東大震災が心配される関東エリアでは、沖積層とよばれる、地盤が比較的新しく、かつ弱い地域が多く分布しております。
このため、地震が発生すると、地震波が増幅される傾向にあり、震度が大きくなりがちです。
さらに、地震発生時に、活断層と呼ばれる場所においては、地盤の大きな変異が生じる可能性があり、危険度は大幅に増大することになります。原発敷地内で、活断層の有無が主要な議論となるのもこのためです。
しかし、関東地方は全て地盤が弱いのかと言うと、決してそうではなく、例えば、東京の世田谷エリアなどは比較的堅い地盤が続いており、行政の防災対策も進んでいるため、この地域が、高級住宅街として発展するのもむりはありません。
災害に強い地域かそうでないかを判断するには、地盤が固い(埋立地や造成地でない)か、住宅密集地でない(延焼の危険が低い)か、海岸線から離れている(津波の危険がない)か、避難所や避難経路が近くに確保されているか、近隣に倒壊可能性のある建物がないか、などの他に、病院施設の充実、行政の災害対策、防災訓練の実施、近隣の住民による協力体制なども考慮に入れて考えましょう。
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