花粉症の人にとって、杉花粉が飛散する春は一番憂鬱な時期ではないでしょうか。
じつは、花粉は杉だけではありません。春から初夏に飛散するのはイネ科の花粉、秋に飛散するのはキク科などがあり、ほぼ、1年を通して花粉は飛散しているのです。
寝室には、寝室なりの花粉症対策を施す必要があります。まず、顔まわりにある寝具は常にクリーンな状態にしておくことが大切です。
掛けふとんカバーや枕カバー、敷きふとんカバーは、繊維に花粉が付着しにくく、付いても軽くはたくだけで、花粉が落ちる加工が施されたものを使いましょう。
また、カバーは定期的に洗濯する必要がありますが、ふとんは外で干してしまうと花粉が付着してしまって逆効果になりますので、部屋の中で手軽に使えるふとんクリーナーなどを活用すると良いでしょう。
カバー類も部屋干しをするか乾燥機で乾かすと更に徹底することができます。 次に忘れてはならないのが衣服です。外出先から帰宅した際の衣服には、多くの花粉が付着しており、そのままの服装で寝室に入ってしまうと、付着した花粉が寝室内に舞い込んで、寝具やカーテンなどに付着してしまいます。
玄関先で羽織っているものを脱いで叩くか、着ているものを洗濯機に入れましよう。
また、出掛ける前に、衣服に花粉が付着しにくいようにするコーティングのスプレーなどを活用するのも効果的です。 なお、ウールやフリースは花粉が付きやすい素材なので、このような生地の洋服は避けたほうが良いでしょう。
花粉症や鼻炎の人は、口呼吸をしている場合が多いので、空気清浄機を活用して寝室内の空気を常にキレイに保つことも大切です。就寝時にマスクを使うのも効果的です。また、ふだん以上にこまめに寝室内の掃除をすることも心がけましょう。
寝具の機能と素材